【2020/04/22】 コロナでスーパーの配送が忙しい(実体験)

仕事

こんにちは上田次郎です。

コロナウイルスで大混乱の中、

トラックドライバーとして地元スーパーに配送をしているわたしが、

リアルタイムで起きていることや実体験をレポートしてみたいと思います。

いち配送員の現状

わたしは主に食品関係を扱うトラックドライバーです。

メインの仕事は、地元スーパーへの食料品や日用品を配送することです。

 

スーパーがメインということ、そして物流という仕事の性質上、いまはとても忙しくなっています。

理由はコロナウイルスによる「買いだめ」や「需要の急増」です。とても忙しいのです。

 

昨日まで9連勤でした。その間、毎日の物量がとても多く、スーパーに対する世間の需要増加を文字通り「体感」していました。このまま仕事量がどこまで上がり続けるのだろうか…。もしかして致死量まで!?不謹慎ながらそんな事すら頭をよぎります。

センターの混乱

わたしが関わっている配送の仕事には順序があります。

ここでは簡単に説明しますが、わたしがスーパーに品物を届けるためには、

まずは品物を、出荷元であるセンター側が準備しなければいけません。

お客様へ配送するには、センターで以下の3つの手順が必要です。

  1. 品物が届く (入荷)
  2. 品物を各スーパーへの出荷分ごとに分ける (仕分け)
  3. 品物を積み込みする (積み込み)

カンタンに言ってこの3つの手順が必要です。この中でわたしたちドライバーは3番の積み込みだけにタッチするのですが、

ご存知の通り、コロナウイルスの影響で現在はスーパーの売り上げが上がっています。

わたしが関わっている地元スーパーも例にもれず、以前とは比べ物にならないほど物量が増加しました。

その結果、わたしたちトラックドライバーだけでなく、出荷元であるセンター側も相当忙しいのです…。

目が死んでいる

物量が増えるということは、出荷だけでなく入荷や仕分けなどの準備も増えるということです。

わたしたちドライバーは配送に専念していますが、センター勤務のスタッフさん達は仕分けや準備や荷受けなどで超忙しい模様。はたから見てても相当大変なのがわかります。

 

顔色悪い。目が死んでいるように見える(失礼です)。商品として鮮魚も配送するのですが、スタッフさん達の目がこれから運ぶ発泡スチロールに入った魚の眼とオーバーラップします…。気の毒かつ失礼です。失礼ですが、それを見ているわたしの眼も同様に死んでいるはずなので大目に見ていただきたいということは言い訳しておきます。

増えない人手と収入、しかし増える待ち時間

劇的に物量が増えたからといって人手は増えていません。そんな簡単に人手を増やすような環境だったらいいんですケド…決してそんな事はありません。

また、出荷準備に時間がかかるということは、そのあいだの待ち時間も比例して増える場合が多い…というか、増えます。増えてます、待ち時間が。準備するスタッフさんも必死で働いているので仕方のないことですが、現場の頑張りもむなしく我々ドライバーの待ち時間はどんどん増え続けていきます。

わたしは待つのが嫌いです。それでも仕事なので待ち続けなければなりません。ちなみに時給制ではないのでいくら待ってもゼロ円です…(正直これが一番キツイ)。

ここはせめてお金で解決!といきたいところですが断じてそんなことはありません。

現実は甘くない…

いや、甘くていいんだよ?甘いほうがいいんだよ!?とわたしの心が叫びますが当然誰にも届きません。給料も増えません。

そして手当ても増えません。

ドライバーさんの絶叫

そんな中でドライバー側の心象風景を如実に語るような出来事がつい先日ありました。

 

積み込み作業中のわたしの隣のトラックから、まるで獣のような不穏な唸り声が聞こえてきたんです。

ヤダ…何?何事??なんて不審に思っていたら、

声の主は配送先から戻ってきたばかりのドライバーさんでした。

 

会社は違いますがよく顔を合わせるかたです。気づいたわたしが取りあえずあいさつしようとしたら、山積みになった荷物の影から追い打ちをかけるように

「オアーッ… …… ○☓☓ダゾーッ………」

という、名状しがたい絶叫が鳴り響きました。正直言って、なんて言ってるのかよく聞き取れませんでしたが、なんとなく心情だけは伝わりました。

 

怒りよりは悲嘆、信念よりは混乱。

そして仕事よりは休息…要するに、

「あんまり忙しいので早く帰りたい」という心の叫びだったのではと推察されます。

そして、

その気持ち痛いほどわかります…。

 

彼はわたしより一回りくらい年上のベテランドライバーです。おそらく還暦近いはず。

現状の仕事量は、いくら経験豊かなベテランとは言えども、さすがに心身ともにキツイと思われます。普段はにこやかな方なのですが、そんな彼においてすら体力とメンタルをギュンギュン削られまくっているのですから気の毒としか言いようがありません。

【悲報】お届けしたら悲しまれる

そんなカオスな現状ですが、仕事量が激増して苦労しているのはわたしたち品物の「送り手側」だけではありません。

当然ですが、「受け取り側」であるスーパーの混乱ぶりも相当なもので、

以前は決して見られなかったような一面が垣間見れるようになりました。

以下はそんな現場の緊急事態のごく一部です。

その1 A店の場合

店舗に到着し、荷降ろし作業に入った時点で担当者の顔にはすでに悲壮感が顔面一杯。

嫌なものを見た、そう思いました。

そして、大量の荷物を目の当たりにした担当者もわたしと同じ気持ちだっただろうと勝手に確信しました。

 

最低限の挨拶を交わしたあとは黙々と荷降ろし作業に入りました。ふたりとも無言です。

作業が終わり、わたしはセンターに帰ります。

担当者は「売り場」という名の地獄に逆戻りです。健闘を祈りつつそそくさと退出。

 

その2 B店の場合

その店に到着した途端、数人の店員たちが集まってきました。

荷降ろし作業を手伝ってくれるのをありがたいと思ったのもつかの間、

初めから終わりまで、彼らはせきを切ったように店員同士でひたすら愚痴をまくし立て続けました。

こちらのあいさつも全く耳に入る様子はなく(実際あいさつしても無視)取り憑かれたように話し続けるのは正直言って怖かった。

しかし、一番怖かったのは、そんな中でも後ろで棒立ちになりながらタバコをふかしてこちらを漫然と見ている中年女性でした…(ちなみにその店舗は敷地内禁煙)。

 

その3 C店の場合

店に着くなり「増便は?増便はあるのッ!?」と熱い口調で問い詰める担当者。

「ありません」と答えると本当に安堵したような、まるで子供のような邪気のない笑顔で応える彼(推定60代)。わたしも忙しい中で心がなごむひとときを過ごしました。

爽やかな気持ちで店をあとにしました。

しかしその後、諸事情により別便で大量の追加荷物がその店舗に向かったらしいです。本当に悪いことをしてしまいました。

まだまだ混乱は終わらない

とりとめのない内容になってしまいました。

とにかく、しばらくはこの混乱がこのまま続きそうです。

ではまた。

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