こんにちは。
世間様の需要があるか分かりませんが、引き続き一方的ではありますが
私の転職歴をご披露するシリーズを続けます。
前回の記事では、
「やっと再就職出来たが3日で辞めて、壇ノ浦へ旅に出た」ところまで書きました。
今回はその続きです。
壇ノ浦まで旅に出た
まずはなんで私がよりによって、
- リストラで失業した
- 一年近くかけて、やっと再就職出来た
- 3日で辞めてお先真っ暗
と、人生で大変な時期(しかもお金がヤバイ…)だというのに、
何でわざわざ東北の片田舎から壇ノ浦まで旅に出たのか?
その理由をお伝えしたいと思います。
理由その① パートのオバちゃんと約束(?)したから
わたしのリストラが決まった当時のことです。
職場のパートのオバちゃんと雑談していた時に、話の流れで私がなぜか、
「お先真っ暗だから(ヤケクソで)壇ノ浦でも見てくるか…」 などと軽口を叩いたのでした。
すると普段から私のメンタルを管理してくれているオバちゃん(要するにグチの聞き手)も、
侠気タップリに秒で「行ってこい」と即答。
全面的に勧めてくれました。
その時のやり取りが、それからしばらく経った後でもなぜか残っていたようです。
それにしても、当時の自分がなんでそんな事を思いついたのか
(ふつうは次の転職先とか考えるのが優先だったはず)、
そして、何でパートのオバちゃんはあんなに即答したのか
(行き先がアレなだけに自殺するとか考えなかったのか)、
今振り返ってもちょっと不思議な気がします。
理由その② 心の安らぎが欲しかった(逃避行動?)
当時はリストラから始まった長い失業期間で心身共に消耗してしまい、
せっかくありついた再就職先も自己退職してしまいました。
俺はなんてダメ人間なんだ…などとひたすら自責する状態で、
心の中はショックと無力感でいっぱいになっていました。
追い詰められ、生活や仕事や将来のことを考え過ぎた末に、
どういうわけか、
「壇ノ浦に旅に出る」という、かつての自分の思いつきが
まるでガチャポンよろしく疲れ果てて空っぽになった頭の中から出てきたのです。
自分はその考えにすがるように、追い立てられるように衝動的に旅に出ました。
今考えると単なる逃避行動の匂いが濃厚としか言いようがないのですが、
それでも言い訳するならば、本来は不惑であるはずの40代にして人生迷子になってしまった私にとって、
いっときでも心の安らぎが必要だったのだと思います…妻は半分呆れていましたが。
理由その③ 瀬戸内海が見たかったから
私が壇ノ浦に行きたかった理由はもう一つあります。
目的地までの旅の途中で瀬戸内海が見れると思ったからです。
私は生まれてから現在まで東北の片田舎に住んでおり、瀬戸内海を見たことがありませんでした。
自分でも理由はよく分かりませんが、なぜか無性に瀬戸内海が見たくなりました。
それもこの時の旅の行き先を決める大きな動機のひとつでした。
人間、疲れ果てると自分でも何を求めるか分かりませんが、私にとってはそれが海であり、瀬戸内海。
そんな風にわざわざ体言止めで主張したいくらいの気分だったわけです。
多分に頭に失業期間のダメージが蓄積していた事は否定しません。
それでも、精神的な面で、広い海を見ることで何かしらの救いを得たかったのではないでしょうかと自問してみます。
要するに、ただ単に疲れてたんですねー……。
壇ノ浦から帰宅、再就職へ
この旅行、結論を言えば「行って正解」でした。
旅行のもようは大変に長いため、あらためて違う記事にまとめますが、
旅の途中で見たものや感じたものなど、実際に自分の足を運んで得た経験が大きな財産になりました。
考えてみれば、高校を卒業してから20年以上経っていました。
その間の私はずっと会社員でした。
個人的な長期間の旅行など新婚旅行くらいしかしたことがなく、
ある意味でこの一人旅は、何もかもが初めての体験でした。
いい歳(40過ぎてました)ではありましたが、「自分にはまだまだ伸びしろがある」
言いかえれば、
「自分探しに行ったら自分に足りないもの発見」したわけですが、
それが逆に自分を元気にしてくれました。スッキリしました。
胸いっぱいにつかえていた何かが洗い流されたような…まるで心をジャブジャブ洗われたような気分でした。
旅から帰ってちょっとだけ元気になれた私は、ふたたび就職活動を始めました。
それからしばらくして、私は地元の運送会社に採用が決定しました。
それではまた。
ごきげんよう!