こんにちは。
前回は採用していただいた地元の運送会社を半年で辞めたところまで書きました。
今回はその後のはなしです。
短期間での再就職に成功した(奇跡)
その後を超簡単にまとめると、
- 会社を辞めてから再就職先を探す
- たまたま出ていた地元の製造メーカー求人に(なぜか)ヒット
- あっさり再就職成功(!)
こんな流れでした。求人を出していた製造メーカーは以前から気になっていたものの、なかなか求人が出ない上にまったくの異業種で、どうせ自分には無理だろうと半ばあきらめていた会社でした。
…いま振り返っても奇跡的なタイミングでしたが、ともかく再就職出来ました。たまたま出ていた求人に、たまたま会社を辞めた直後の私が応募して、たまたま受かった…
たまたま続きで恐ろしいほどですが、ともかく幸運でした。
リストラ以来、再就職には散々苦汁をなめ続けて来た私だっただけに、正直言って採用が決まった時も半信半疑でした。その上、応募して面接を受けてから1ヶ月以上経っても全く連絡が無かったため完全に諦めて他の会社を探していたところでした。
ともかく、採用の連絡があったことを妻に知らせました。
5秒くらいの間のあと、妻が私にしがみついて号泣しました。私より体重が重い妻がいきなり飛びかかってきたため正直言ってよろめきましたが、きっとこれは「幸せなよろめき方」だったんじゃないでしょうか…。
ふだん私には強気な妻がそんなふうに号泣するなんて想像もしていませんでした。
そしてその時、本当に自分が再就職に成功した事を、やっとはじめて実感出来ました。
振り返って思うこと
今だから正直に書いてしまいますが、次の仕事先が決まらないうちに辞めたことにはとてもリスクがありました。
いくらその会社で働き続けても家計が苦しくなっていくだけだと分かっていても、辞めたら収入はゼロです。失業手当などの社会保障(ありがたいことです)がカバーしてくれる部分はありますが、自分で稼ぐ金額はゼロになります。
そして当然のように、辞めた後は無職になりました。結果として一時的にでしたが、自分で稼ぐ収入はゼロになりました。
「なりました」って書きましたが、要するに自分で無職になったンです。自分の決断の結果です。
世の中の意見としては、「ちゃんと次の仕事先を押さえてから辞めるのが大人のルール」的なものが大多数ですね。
それは当然のことで私も同意です。ましてや私には養うべき家族がおります。自分だけの人生ではありません。責任も背負ってます。思い切った判断にはリスクも伴います…。
ただ、物事には例外というものがあります。
私のようにそのまま働き続けても生活を支えるほどの収入がない上に転職に割く時間もなかなか取れなかったり、人によっては今の職場がブラックな環境で我慢の限界だったり、急にリストラされてしまったり、仕事によって心身の健康を損なってしまったり、今の会社に居続けることが将来的にマイナスになることが分かってしまったり…。
そんな時には、結局は自分自身で判断するしかないと思っています。
もちろんリスクはあるので、出来るだけ次の転職先を見つけてから辞めるのが最善ですが、状況によってはそれもままならない場面だってあるのもまた、現実です。とても難しい問題です。
人の悩みや置かれている環境は千差万別です。私ごときが結論を出すことなどとうてい出来ません。
みんなそれぞれが自分自身に問いかけ、最後は自分で選ばなければいけないわけで…優柔不断な私などはこの「決断」がとても苦手です。とても大変です。最後まで自信が持てません。
それでもその時その時の自分自身に問いかけ、決断を積み重ねた先にしか自分の道は開けないな~なんて思います。その時にいくら考えても、実際に下した決断の答え合わせはずっと先のことですから。
タイトルについて思うこと
このブログのタイトルは「水のように生きる」です。
これはブルース・リーの本を読んだ時に書いてあった言葉です。元々は彼のインタビューでの発言だったようですが、当時(今から20年以上前)の私には、この言葉の持つ意味が正直言ってあまりよく理解出来ませんでした。
それでも時を経て、オッサンと呼ばれる年代になり、リストラされたりさまざまな事があった時、ふとこの言葉が頭の中に蘇ったのです。私は自分の生き方がまったく分からなくなっていましたが、自分に確かな自信や信念など無くても、まずは水のように生きてみようと思いました。
変化に晒されるのはシンドい事ですし変化することも億劫です。人間いままで通りに毎日やっていく事がいちばん楽だったりします。しかし、いやおうなくそれまでの生き方が変わってしまった以上、現実を受け入れ、自分自身も変化に対して水のように柔軟に生きていけたらいいなという私の願望です。
そして、実際そのように生きていられたらこんな苦労はしていないのが私の問題点だったりするのですが、ともかく自分自身の理想に少しでも近づければいいと思い、いまは生きてます。あまり努力はしていませんが、心意気だけでも持っていたい、そんな気持ちです。
私の生き方は(こう書くと大げさな感じがしますが)お世辞にも賢くないし不器用極まりないですが、これからも自分の決断を迷ったり後悔したときは、このブログのタイトルである「水のように生きる」ということを思い出して生きていきたいと考えています…何だか最終回のような書き方になりましたが、このブログはまだまだ続きます。
そして私の失敗や失態、カミングアウトなどもまだまだ続きます。
それが人生!ではまた。
ごきげんよう。
追伸:転職歴について現在の勤め先まで順を追って書いてきました。実は近々、またしても転職するのが決まっていたりしますが、それはまた追って記事にする予定です。