人生の正午を過ぎつつある私

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私は現在40代後半です。

いきなりの重い書き出しで恐縮です。

 

「人生五十年」で有名な戦国時代で言えばすでにファイナルステージです。

 

40代と言えば、よく「人生の正午」などと例えられたりします。

これは織田信長が言ったセリフではありません。心理学者のユングが残した言葉だそうですが、人生が80年くらいで考えたらたしかにそうですね半分くらいですね、という感じでしょうか。

本当はもっと含みのある言葉のようですが、この場では単純に

「大体半分生きちゃった」基準としての表現で捉えています(この説明は必要性があったのでしょうか?)。

40代という世代

あくまで一般的な見解ですが、各世代のざっくりした特徴として表現されるのは、

 

世の中の事が少しずつ分かりだす20代、

仕事や家庭生活の事に少しずつ自信がついて来る30代。

 

なんて感じじゃないでしょうか。

じっさい、わたしが感じたのもそんな感覚でした。

 

では40代は?と言えば、あくまで個人的にですが、これは「ちょっと迷いや挫折が見えてくる時期」なんじゃないかと思うんですね。

若い時のような勢いも少しずつ減少していき、少しずつこれからの自分の人生が見えてくるにつれ、「ホントにこれでよかったのか…」

などと、後ろ向きになってしまったりする時期。岐路。分かれ道。・・・

 

「起承転結」で言えば「転」に当たるのではと思います。

思います、と言うか、少なくとも私にとってはそうでした。

【転倒した私】

さて、そんな人生の折り返し地点(40代)に

私は転倒しました。

何に?

人生にです。

きっかけは?

仕事です。

具体的には?

…リストラです。会社をリストラされ無職になりました。

 

要するに、

「会社をリストラされ無職になったので人生大きく変わった」

というわけですねー(笑)

…………当時はビタ一文笑えませんでしたが。

 

私のダメ人間時代

そんなわたし、リストラ以前の働きぶりはどうだったのかと言えば、

一介の会社員として、ごくごく平凡な会社員として働いており(少なくとも自分ではそう思っていました)、

良くも悪くも欲が無く(今思い返せばこれが悪かった)、

与えられた仕事をこなすだけの生活を20年以上続けていました。

 

貯金もあまり考えず、将来設計もろくに考えず、自分の本当にやりたい事も探す努力もしないで、目先の安易な楽しみにばかり目を奪われていました。重要な決断をする機会を避け続け、自分で決めた重大な事と言えば結婚したことくらいでした・・・

ここまで書いていて流石の私も「自業自得」の四文字が頭に浮かびましたが、正直に当時の自分を描写した結果なので非常に仕方がありません。

そして、「毎日あまり面白くないけど、このまま定年までここで働くんだろうな」などと考えていました。今思い返せば甘い考えにも程があるのですが、当時はそれほどまでに何も考えない、世の中の動きにも気を配らない、先のことすら気にしないという、無い無い尽くしのダメ人間だったのです。

リストラ当時の思い出

リストラされたのはそんな状態のときでした。それまでも会社では、段階的に数度のリストラを断行していたのにもかかわらず、なぜか私はあまり危機感を持っていませんでした。

 

自分だけはなんとかなるとでも思っていたのか?

ノン、違います。

単に何も考えていなかったのだと思います。

当時は仕事が忙しく残業時間も100時間超えだったのと、体調を崩して入院したりと色々な事に追われているうちに完全に思考停止になっていました。

「とにかく目の前の事をこなす」ために必死でした。たしかに必死に働いてはいたのですが、その結果はどうなったのか?その努力が本当に正しかったのでしょうか?

厳しい言い方になりますが、私はやはり、何も考えていなかったと思うのです。

 

自分の頭で考えない危険性

努力をする、その事自体は素晴らしい事です。ただ、闇雲に頑張るだけでは無意味です。リストラ当時の私は与えられた仕事をこなすことだけに囚われてしまい、本当の意味で主体的に仕事をしてはいませんでした。会社に依存していたとも言えるかもしれません。ちゃんと自分の意志で考えているつもりでも、結局は「会社」という枠の中だけでの思考になり、与えられた範囲の中でしか考えられなくなっていたのです。

社会の動きや、世の中の流れなど、本当はもっと大きな視野を持って将来を考えるべきだったと後悔しています。狭い世界の中では正しいように感じても、もっと広い視野で見たら、間違っていたり、とても危なっかしく見えたり、どうしようもなく無駄なことをしていたりするかもしれないのです。少なくとも、私はそうでした。

勉強って大切だったんだなと今更身にしみる

広い視野を持ち自分の頭で考えられるようになるためには、自分の判断基準を持たなくてはなりません。

そのために必要なのが勉強なのだと今では思います。勉強する事によって自分の知らない世の中の仕組みがわかってきたり、新しい知識を得たり、物事の正しい判断ができるようになったり…学校の勉強だけでなく、社会人にこそ自主的な勉強は必要だと痛感しました。こんな時代だからこそ!

 

私自身は高卒で、就職してからもろくに勉強して来ませんでした。

だからこそ、これからは常に何かを勉強し、新しいものや知見を吸収し続ける姿勢を持ち続けて行きたいと考えています。人生で本当に困ったときに頼れるのは自分、そして、そんな自分に投資していかないと、これから先の社会はたいへん危険だと感じています。

危機感を持って生きる

世の中は目まぐるしいスピードで変化しています。私達を取り巻く環境も驚くほど早く変化しています。5年前の常識は通用しません。タバコは値上がり、子供は大きくなり、妻は(横に)大きくなり、私は縮んでいきます。

そんな40代です。あっという間に50代です。自分はむしろアラフィフです。

 

危機感があります。というか、いま現在も家計がピンチで危機感ビンビンです。

残業が限りなくゼロになり家計がピンチです。

加えて、今の会社に入社して4年、いままで一回も昇給した事がありません。

頑張って転職したんですが…

また私は選択を間違えたのでしょうか?

 

追伸:いま気づきましたが、40代で「起承転結」の「転」ということは、次の50代で私は「結」になる、つまり、

 

「終わる=死ぬ」という事なんでしょうか? 何ということでしょうか?!

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