少子高齢化について考える

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少子高齢化について身の丈レベルで考えてみます。

この記事をまとめると次の3つです。

  1. 子どもたちが減少し高齢化進行
  2. 社会が構造的に変化していく
  3. 子どもたちは社会の希望

入学式の子どもが少ない

私には子供がいます。家族で東北の田舎に住んでいます。そんな私がこの記事を書いたきっかけは、自分の子どもの入学式でした。今年の春に地元の中学校に入学したのですが、他の小学校からの転入もあるから人数的には結構多くなるんじゃないかと想像しながら見ていると…

あれ?というほど少ない気がしました。

子供の学校は、自分が中学生だった頃と比べて人数が6~7割くらいに感じました。たとえクラスの数が同じでも、1クラスあたりの人数が少ないのです。自分の時はあれほど長ったらしく感じていた入退場の行進が、いまはあっという間に終わります。主観でなく、単純に時間比較で明らかに短いのです。正直言って、ちょっと寂しく感じてしまいました。

もっとも自分の住んでいる地域はまだマシな方かもしれません。なにしろ他の市町村では生徒数の減少に歯止めが掛からずに廃校するケースも多いようですから。

寂しい話です。

嫌な子供だった私ですら寂しい

自分の学生当時はそんな事は想像すらしていませんでした。いつの時代も、子供は常に「多く、うるさく、不愉快」なものだと思っていました。特に、子供のころから思春期にかけて人一倍劣等感をこじらせていた私は、周りの子供たち(当時は自分も子供でしたが)に対してみんな星になってしまえ!などと考えていたりする嫌な奴でした。学校に馴染めず、クラスに人が多いのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。

そんな自分が大人になったら「子供が少ないとさびしいなあ」などと感じるようになるとは想像もしていませんでした。自分の立ち位置が子供から大人(親)に変わった事はもちろんありますが、それを差し引いても活気が無くさびしいように感じてしまうのです。まさか自分が…と思いますが正直な実感です。

若い人がいない、あるいは明らかに減少

最近では街に出ても、いや街自体がシャッター商店街みたいに変わってしまいましたが、それでも人が集まる郊外のショッピングモールやコンビニ、スーパーなどでも「大人ばっかり歩いている」ような気がしてなりません。

何か活気がないのです。世の中全体、景気を含めた社会状況が決して良好とは言えない現在では仕方ないのかもしれません。しかし、それを置いても何かが決定的に変わったと感じていました。

子供の入学式に出てハッキリしました。

子どもです。子どもたちが減っているのです。

実体験から私が思うこと

統計化されたデータを引用するのは控えます。私が子育てや日々の生活、ニュースなどの情報から感じた、まるで「他人事」みたいなボンヤリした印象が、やっと「自分事」として初めて「体験」出来たように感じたからです。

これは「全体」という具体的なようでいて抽象的な概念ではありません。平たく言うと「だって見たんだもん私」という極めて現実的な主張です。悪く言えば独りよがりかもしれませんが…。

ともあれ、子供たちが減少しているという現状は、ただ単にそれだけの問題では無いようです。大人になって社会で揉まれたせいで、バカな私でも薄々ながらこの問題の大きさに気づいて来ました。

世の中が変わる

子どもたちが減少するその先には景気のさらなる後退があります。自分の子供がいればこそ活発で前向きな消費があると実感する私からすれば、これは否定出来ません。少なくとも私は、子供のためになればこそ働く意欲を無理やり奮い立たせたり、崖っぷちで踏みとどまったり(色々悩みがあります)、または崖から落ちても何とか這い上がろうとするガッツが生まれたりするのです。自分のためだけだったらそんなに頑張れないし、もし独身だったら私はいまだにリストラされたまま無職だったかもしれません。

「子供に希望を見た」からこそ何とかがんばれていると思っています。

もっとも、リストラ後に無職だった時は近所の子どもたちが遊びに来るたび隠れるのが大変でしたが(なぜか履歴書を書いていると高確率で来る)・・・。

今度の社会は大きく変わる、はず

それはともかく、子どもたちが社会に与える影響の大きさを考えると、これからがとても不安です。私達の生活のみならず、働き方、価値観、考え方、生き方・・・全てが大きく変わっていくのではないかと思っています。

いずれにせよ、「子宝」っていう言葉は本当にその通りだなと実感しています。親にとって社会にとって、子どもたちは紛れもなく、唯一無二の「宝」だと思います。大人になった今の私が、生活のさまざまな場面で子供の多さに嬉しい悲鳴をあげられたら、それが幸せな世の中なのかもしれません。

ではまた…。

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