「時代の変化で変わったもの」について考える その1 買い物について

生活

こんにちは。40代後半男性、時代の変化が気になる年代の上田次郎です。

時代の変化といえば。

2019年の5月には元号自体が変わり、平成から令和になりました。

 

ちなみに私は昭和生まれなので、現時点で「3つの時代(元号)を股にかけた男」になりました。もっとも、実際は時代を股にかけるどころか完全に時代の流れに翻弄されて来ましたが…。

今回はそんな私の反省も踏まえ、

「過ぎていった時代を懐かしむ」と共に「今後の時流を予測」していきたい、過去のデータを元に未来を描いてみたいと思いつつこの記事を書いています。過去と現在を比較する事により時流の性質や傾向などを掘り下げる、そして今後の激動の時代の波に上手く乗るための方法を確立したいんです今後に向けて武装したいんです…

 

結論を言います。

「ちょっと昔話がしたい気分だっただけ」です。そんな感じで今回もはじめます。

買い物について

昭和という時代

今回は時代の変化にともなう買い物事情について取り上げてみます。

 

2019年現在、世の中の買い物事情は昭和と比べて大きく変わりました。

 

私が産まれた昭和の時代は(と言うとまるで時代の証人みたいでちょっと嫌ですが)買い物と言えば実店舗が主流でした。

と言うよりもそれが当たり前で、ほかの選択肢といえば、テレビショッピングやカタログショッピングくらいしかありませんでした。まだコンビニも珍しい存在で、ファストフードはそもそも地元に存在してなかったために、ハッキリ言って全然ファストな印象がありませんでした。

 

そして当時はヤフオクなんて無かった……そもそもインターネット自体が普及してなかったんですよね。

「オークション」という言葉から連想するイメージと言ったら、私の子供の頃は、怪しげな美術品の競売や魚市場にこだまするダミ声、あとはせいぜい同級生の家で遊んだオークションゲーム(注:ボードゲームです)くらいのもンでした。

しかし2019年現在、オークションッて言ったら何を思い浮かべますか?

ヤフオクが真ッ先に頭に浮かぶ人が大半なンじゃないでしょうか?

実際はどんなもんかと思い、さっきも検索サイトでググってみたら上位に出てくるのは軒並みヤフオクなどのネットオークションでした。

 

そんなハイテク(死語?)な現在とは打って変わって、

私がまだ子どもだった1970〜80年代は、まだ景気が良かったこともあって、地元の商店街が元気でした。

そして、たまにデパートに連れて行ってもらう事が「一大イベント」として成立できた時代でした。

 

バブル前後のあの時代

まだ時代が「昭和」から「平成」への過渡期だった頃は、買い物の中心だったのは地元の商店街や、地元のスーパーだった記憶があります。

薬を買う時はドラッグストアではなく(そもそも田舎なのでドラッグストア自体無かった)地元の薬屋さんだったし、本を買うのは地元商店街の本屋さんや個人経営の古本屋で、Amazonみたいなネットショップやブックオフなどは全くの想像外でした。

物を買うには「物の種類が店名についたお店」という法則がまだ比較的通用していた時代でした。薬は薬屋で、本は本屋で、寿司は寿司屋…当たり前といえば当たり前ですが、店名と取扱商品がミクスチャーされた現在ではむしろ新鮮に感じるほどに、当時の店名は商品が単一で想像がしやすいかたちでした。

そして、今ほどではないにせよ、多種多様な商品を取り扱っていたスーパーマーケットはどうだったか?と言えば、私の住む東北の田舎のあたりではまだまだ地元スーパーが主流でした。

 

それが世の中の景気が良くなるにつれ、徐々に変化していきました。

駅周辺を中心に立ち並んでいた地元商店街が少しずつ衰退して行き、その代わりに、全国規模のチェーン店や郊外型などの、大規模なスーパーやショッピングモールが急速に台頭して来ました。

 

平成突入そしてバブル崩壊

平成に入りました。私はまだ学生でしたが、当時の記憶をたどればいまのような閉塞感もなく、世の中全体は比較的おおらかな印象でした。

しかしその後、いったい誰が待ってましたと言ったのか知りませんが(たぶん誰も言ってない)バブルがはじけました。弾けました。はじけた・・・バブルって何?

そんな感じで、バブル自体が全くと言っていいほど分かってなかった当時の私には正直言って何のことやらでしたが(その後骨の髄まで思い知る事になった)、ともかく世の大人達がなんだか大騒ぎしていたのを覚えています。

 

世の中の景気が急落したようです。「ようです」なんて書いたのは、生活でそれをダイレクトに感じたのが先の事だったからです。しかし、平和ボケした当時の私がノホホンと生きている間にも世界は猛スピードで動いています。光陰矢の如し。って言うんですかね…。

バブル崩壊に伴う経済の激変を起因として、日本社会全体にも劇的な変化が起こりました。

 

私のような一般市民にとってそれを最初に実感したのは「買い物」でしたね。

とにかく地元の商店街を中心として、お店を含む見た目がどんどん変わっていくわけです。

バブル崩壊による景気の急落からしばらく後、「薄利多売」ッていうンでしょうか、ひたすら体力のあるデカイ会社がゴリゴリに安売りでバンバン大量販売するのが目につくようになりました。それにつれて、小規模店舗の集まりである地元商店街がバタバタと倒されていく流れが加速していたように思います。

 

地元スーパーも大規模な大手スーパーには勝てず、いつの間にか姿を消していたり、私が就活していた頃はまだ大手の就職口として認識されていたデパートも、その後は右肩下がりに売上と規模を落として行きました。

 

私たち一般市民の意識も激変していきます。

 

景気への不安から少しでも家計の負担を減らそうと、より安いものを買うことが重大な関心事に変わりました。

買い物という行為を通して地域の人達と触れ合ったりするのは二の次になり、たまに行くデパートが本当に楽しかったりした子供の頃の記憶は少しずつ薄れていきました。

「より安く、より大量に」買うための効率化を追い求めた結果、私の住む田舎ですら大手のスーパーが乱立し、商品は当たり外れがなく均一的な価格に変わって行きました。

平均的に安い商品が手に入るようになった反面、どこのお店に行っても没個性的な商品ばかりになり、差があるのは価格だけ(しかも微々たるもの)になりました。

かつては買い物自体を楽しむという「目的」の部分もありましたが、それらはしだいに機械的に消費する日常品を補充するだけの「手段」に成り代わりました…。

安さは確かに正義ですが

確かに同じものを買うなら安いほうがいいでしょう。買い周りするお店だってある程度まとまっていた方が便利です。「利便性と効率化」は正義ですし、そもそも買い物自体はある意味で仕事のような実務性を伴う行動ですから本質的には理解できます。

しかし、それが買い物だけでなく、世の中の価値観すべてであるかのように受け取られてしまった気がします。

ひとつの価値観が社会全体へと拡大していき、「安さは正義」という価値観が、会社や、さらに社会においても至上のものになってしまったように思えてなりません。

 

当時の政府の方針や、中小企業を始めとした会社の苦しい経営事情もあり、社会全体が経費削減の名の下に、派遣社員やアルバイトを活用する流れが急速に進行しました。

その結果、「今そこにある穴を埋めればいい」という考えが急激に社会に浸透し、雇用者側からすれば都合のいい「労働力」としてのアルバイトや派遣社員というシステムを短絡的に使いすぎたのではないでしょうか?

 

しかし、ただの労働力の補充と割り切るとするなら、それはもう本当にタダの等価交換でしかありません。

パーツ交換と大差ないわけで、雇用された人間の成長の余地は考慮しなくていいわけです。というよりも、それを突き詰めれば、そもそも人間でなくたっていいんじゃないでしょうか?なんて考えてしまいます。

雇用する側の経営事情が大変なのが真実だとしても、

もしもパーツのように補充されるただの労働力であるなら、雇われる側にも(最低限は必要ですが)過度のモラルやモチベーションなんか求めるのは筋違いなんじゃないでしょうか?

 

・・・すいませんちょっと脱線してしまったので本題に戻ります。

そして現在へ

今の子どもたちにすればごく当然の事でしょうが、IT化の流れが進んだ現在では、インターネットを介した買い物が完全に普及しましたね。

昭和あたりからの変化を超カンタンにまとめると、

  1. 商店街中心のお買い物時代
  2. スーパーや大型量販店がブイブイ言わせる時代
  3. ネットショップが台頭し急成長、もはや当たり前(←イマココ)

ちょっと乱暴ですがこんな感じでしょうか。

流れを見ると(超個人的な見解ですが)、時代を経るごとにドンドン効率化して行ったのが分かると思います。

今の私がネットショッピング全盛のこの時代から、欲しいものを店ごとに買い回るのが当たり前だった昭和の時代に戻りたいかと聞かれたら「ちょっと微妙」だったりします。やっぱり現代の買い物事情はとても便利ですし、費やす労力をカット出来るのは助かります。

しかし、よくよく考えると昭和の頃の暮らしもさることながら、当時の「一般的な仕事の仕方」を始めとした社会全体のライフスタイル自体が現代とはまったく違ったことを考慮しなくてはなりません。いちがいに比べるのも難しい気がしています。

 

まとめ

 

とてもまとまりの無い記事になってしまった・・・というのが今回のまとめなので情けない限りですが、

いちおうまとめますと、

  1. 昔は買い物がイベントだった(のんびりした時代)
  2. 今は買い物が労働に近づいている気がする(忙しい時代だから…)

 

個人的にそんな気がしています。

なんにせよ、現代は慌ただしく過ぎていき、

生活にゆとりが少ない気がします。

 

特に私は貧乏ヒマなしを地で行くような生活ですから……

特に私の家計なんか切り詰めても切り詰めてもキリがないので……

お金というよりもお金で買えるゆとりが欲しいです(切実)!

 

それではまた。

ごきげんよう。

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