妻が私のガムを食い尽くす事について考える

生活

みなさんこんにちは。

今回はタイトル通り、妻が私のガムを食い尽くす事について考えようと思います。

この記事がもたらす社会貢献度は多分ゼロです。

そして、ためになる度 も ゼロ。

そんな内容ですが、この問題が発覚したときの私の衝撃に免じてぜひお読み頂ければ幸いです。

発端はドライブだった

そもそも話は今から10年以上前にさかのぼります。

当時の私は妻と付き合い始めてまだ間もなかったころでした。私も妻もまだ若く、結婚前で子どももいなかったため、その頃はよくいろんなところに遊びに出かけたものです…昔話がしたいわけではないのでこの辺にしておきますが、事件はそんな私達ふたりがお互いのことをよく知らない時期に起きました。

それは二人でドライブに行った時のことでした。

目的地まではわりと距離がありましたので、私は出発前にガムを買いました。眠気防止のためです。

そして出発から数時間たちました。となりの妻(当時は彼女)と楽しく話をしつつドライブです。雑談しながらも、私は運転に集中していました。

そして、ちょっと気分転換しようと思って買っておいたガムに手を伸ばしたのです。

 

ありません。

あるはずの場所にガムがありません。確かに買っておいたはずだと思い、隣りにいる妻に聞いてみたら、

「アー?さっき食べきったよォ…」

と、あたかも当然だと言わんばかりの態度で返事が返って来ました。

どうやら、妻は私が運転に集中している間に、私の買ったガムを全部食べたらしいのです…何の断りもなく。

倫理観ってなんだ?

仲良くドライブしていたはずの相手から(私にしてみれば)粗雑な振る舞いをされたと感じた私は、

( いくら自分の彼女(当時)とは言っても、「食べてもいい?」とか一切言わずに無言でガムを噛み続けていたのはおかしくないか?しかも、ちょっとつまみ食いする程度だったらまあ許せるし分からんでもないが、いくらなんでも全部食い尽くすというのはあんまりなんじゃないか…?)

そう思い、それとなく苦情を言いました。

  • ガムは眠気防止のために買ったものだった
  • そもそも人が買ったものを勝手に全部食い尽くすのはどうなのか

そんな感じの話をしました。ふだんの私は気弱な上に優柔不断なため、年齢こそ妻より上ですが態度の大きさでは完全に負けています…そんな私ですが、根は頑固で器量が狭い男なので、妻の無法には一言言わずにいられませんでした。

しかし、そんな意気込みなど全く関係あるかよと言わんばかりに妻の反応は私の想像を軽く飛び超えます。

 

「だって(そこに)あったんだもん」の一言。

あったんだもんって…

なんだそれ…

 

一ミリくらいは罪悪感があるだろうと思っていた私が浅はかでした。そもそも、妻には私の買ったガムを勝手に食べるのは悪いことだという罪悪感自体が無かったようで、咎め立てする私を見る目もどこか不思議そうなくらいでした。

こっちからすれば分からない方が不思議でしょうがないのですが、本人がそうなんだから仕方ありません。

私が間違ってました。自分の気持ちを理解してもらおうとした私が間違ってました。

人それぞれ、「価値観」や「倫理観」というものがあり、その種類は自分が考える以上に千差万別で多様です。世界は広大ですし、謎は無限の広がりを見せます…。年齢こそ妻より上でしたが、私は、自分が想像すら出来ない「価値観」や「倫理観」というものが世の中に存在するということを、自分では理解しているようで実はまったく分かっていなかったヤングボーイでした…。

その後聞いた話では、私のガムを無言で食い尽くした妻の 言い訳 理由はこうです。

「ガムが目の前にあると「食べなくてはいけない」という強迫観念がある。だから全部噛み終わるまで休めなくなる。私にガムを見せないで、疲れちゃうから(断言)」

(妻の発言より引用)

「勝手に食べちゃってごめんなさい」どころかむしろ被害者目線です。なぜ!?

正直言ってビタ一文、全くといっていいほど理解が出来ないのですが、そもそも相手に悪いことをしたという概念が無かったため仕方がありません。

まるで天災に遭遇したような感覚でした。人間やる気になれば何でも出来るという言葉もありますが、少なくともこの時の私には妻を説得して謝罪させるまでの根気とスキルはありませんでした…。

いい悪いは置いといて

その後、何だかんだで結婚して10年以上経ちますが、いまだに妻はガムを見つけると全部食い尽くすまで手(口)を止めません。食べている時の様子は「ひたすら無心」という印象です。無駄口も叩かず、無駄に澄んだ眼をしてただひたすらにガムを噛み続ける様子がちょっと怖いときもあります。ちょっと「進撃の巨人」に出てくる奇行種みたいに見えるのが本音だったりしますが本人に言ったら絶対激怒するので言えません。

そして、妻自身は滅多なことではガムを買いませんが、他人が買ったガムを見つけると無言で食べ出すあたりは全く変わっていないのでこちらとしても気を抜けません。バッグに入れていた買ったばかりのガムを無言&無断で食い尽くされた事も何回かあります…。

ここまで書いててちょっとどころではない異常性にいまさら気づきましたが、既に結婚してしまったので仕方ありません。それはともかく、

妻の習性(と言ってしまいますが)について私の見解をまとめると、

  • 強迫観念がガムを食い尽くす理由らしい
  • 食べている間も食べ終わっても終始無言
  • そもそも無断で食べている
  • 他人のガムを無断で食べている事に、使命感はあっても罪悪感は無い

こんなところでしょうか。どれも私にはまったく理解できない事ですが、きっと妻にとってはそういうものなんでしょう。いいとか悪いとかは置いておいても…「そうなんだから仕方ない」としか言いようがないのだと、今は思っています。

そういえば数年前、珍しく私がボトルで買ってしまっていたガム(確かクロレッツ)を、妻が泣きそうな顔をして噛み続けているのを見ました。もちろん私に無断です。

私を見るなり、

「こんなものはもう買わないで!」と、勝手に食べている妻から、目があった途端に開口一番に怒られたのを覚えています。

流石にボトル全部のガムを噛み切るのはアゴがキツかったらしいですが、そうまでせずにいられないのは流石に病気…と率直に思ったのは妻には内緒でした。

ではまた。

ごきげんよう。

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